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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium1】 8月13日(月)14:00-15:30

「シモキタの道路計画ってなに?」―― わかりやすく語られる背景と問題点

女優・渡辺えり子さんが庶民の目線で訊く!「いま下北沢ってど〜なってるのっつ!?」
●パネリスト
渡辺えり子 (劇作家・演出家・「宇宙堂」主宰)
金子賢三 (「Save the 下北沢」共同代表)
原田学 (「まもれシモキタ!行政訴訟の会」原告代表)
大木雄高 (「下北沢商業者協議会」代表)
●司会者
野田治彦 (「ザ・スズナリ」舞台部)
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会場風景

野田 : 渡辺さんはいつごろ下北沢の道路問題をお知りになったんでしょうか?

渡辺 : 大木さんのお店に飲みに行ったときに、下北沢に高層ビルが建てられるようになるという計画を知ってたいへん驚き、今日はそのことを知りたくて来ました。

野田 : それでは、運動を今までやってきた方々から一言ずついただきたいと思います。

大木 : 商業者協議会は雑貨屋さんや法律事務所、お医者さんなど、雑居の街、下北沢にふさわしい、主に個人商業者の集まりです。2005年12月に立ち上げたばかりの??にわか組織?≠?ナすが、たちまちのうちに500店舗の賛同が集まり、今回の道路問題に対する意識の表れではないかと思っています。これまで世田谷区長、都知事に要望書、陳情書を再三再四出しておりますが、いっこうに返答なく無視され続けております。

原田 : 私は補助54号線の2期工区のど真ん中に住んでいる者ですが、下北沢に30年以上暮らしていて思い入れもあります。下北沢は便利な街で、下北沢を中心に、世田谷代田や新代田などへ10分以内で出られる交通の便の良い街です。26メートル幅の道路など、少なくとも私たちには必要ありません。第一回の行政訴訟から参加し、代表を務めています。現在(2007年8月13日)原告は103名、弁護士は16名、たいへん大きい陣容で闘っています。

金子 : 北沢4丁目に住んでいる建築士で、下北沢で生まれ育ちました。2003年に道路計画を知り、なんとかしなければという声が大きくなる中で、「Save the 下北沢」を立ち上げました。その頃はまだ誰も道路計画について知らなかった。「Save the 下北沢」は地元の人間じゃないとも言われた。でも地元だけでいいのかという声も絶対にある。今回は、道路計画に賛成・反対どちらにしたらいいのかわからない人たちにも一緒に考えていただきたいと思います。

※映像を使い、金子さんから以下のようなことが解説される。
  プレゼンテーション資料 (PDF形式:3.42MB)

  • 道路問題は立ち退きを迫られる商店や住宅の問題だけではなく、下北沢の街全体の問題である。
  • 【54号線の現状】?・?・?・?・54号線は環七と三角橋の交差点を結んで、下北沢の中心部を貫く道路である。東京都の優先的に進める道路計画には必要性のないものもあり、54号線もその一つ。54号線と区画街路10号線の工事は1期工区、2期工区、3期工区の三つに分かれていて、事業認可の下りてしまった1期工区では行政による土地の売買が可能になった。しかし、行政側の提出している下北沢の未来図は二子玉川を思わせるような街並みである。
  • 【地区計画の影響】?・?・?・?・地区計画の決定により、高さ60メートル(約7階建て)までの高層化が可能になった。さらに高さ制限の撤廃により空の広さが狭められ、オープンスペースなどの活用もできなくなる。
  • 【54号線の歴史】?・?・?・?・昭和21年、54号線は幅20メートルのほぼまっすぐな道路として計画されたが、小田急線をまたぐ計画がたてられた時点で幅26メートルに広げられた。さらに、構造の強度を増すために、いびつにカーブさせられた。その後、小田急線の地下化が決定したにもかかわらず、幅やカーブを修正されることなく、54号線の平面的な形状はべたっと地面に落とされた。
  • 【54号線の影響】?・?・?・?・高層ビルの建築が可能となり、下北沢の特徴である小規模店舗の立ち退きが相次ぐことになる。
  • 【54号線を不要と考えるわけ】?・?・?・?・行政による道路交通量調査データ。1日6000台以上通るならば新しい必要だというが、井の頭道路が拡幅されたことにより、54号線はなくとも6000台は越えない。
  • 【54号線の代替案】?・?・?・?・環七や三角橋から街にアクセスするルートとして、現在対面交通の細い道路を一方通行にし、小田急線跡地に一車線の道路をつくる。街は歩行者中心のエリアとして残しながら下北沢へのアクセスもしやすくする。
  • 【防災対策】?・?・?・?・54号線の位置が北寄りを通るため、そこに消防車の消火ホースをのばしても、街の南側にいきわたらない。むしろ、中心部を貫通する小田急線跡地を防災道路として活用する方が、下北沢の街全体をカバーできる。
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