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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium3】 8月14日(火)14:00-15:30

「演劇は下北沢に何をのぞむのか?」――演劇界におけるザ・スズナリ喪失の意味

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どうしたら残していけるのか?

会場風景

下平 : 補助54号線は、昭和21年から計画されている都市計画道路で、幅26メートルです。認可は下ろされましたけれども、最近の下北沢は非常に土地が値上がりしてまして、道路用地にかかってる人たちも中々売ろうとしません。結構長引きそうな雰囲気をもっております。
不思議なことに、8月1日付けでオープンした道路予定地にかかってる店が二軒あります。スズナリにかかっているという道路というのは、実は茶沢通りの拡幅なんです。補助54号線に入線するために広くするんですけれども、これは実はまだ認可されておりません。認可されたものは強制力が発揮されますけど、そうでないものは任意買収です。任意買収っていうのは、『売りたくない』と言ったら売らなくて済むことになるんです。だけど、行き着くところはエゴになってしまう可能性があるので、世田谷区はこの道路を強制的に収用できるようにする法律を通します。そのためには、世田谷区議会の承認が必要。前回の選挙で世田谷区議会では自公と野党が競っております。だから、区議会にみなさんの力で働きかけていけば、『スズナリは大事だから残そう』という動きが発生する可能性が高い。
あともう一つ、耐震構造の問題があると思います。だから、その場合にはですね、ここを文化財指定していただく方法があるんですよ。国立市で国立の駅舎がなくなるっていう話はみなさんご存知かと思います。実はあれはなくなったわけではなくて、前の国立市長の上原ひろこさんが議会の反対を押し切り、教育委員会から国立市の文化財だと指定してもらって一度解体しました。倉庫にとっておいて、工事が終わったらまたそこに作り直す。非常に大変ですけども、文化財指定を受けさえすれば何とかなる。
ですから、まず一番重要なことは、道路拡幅に関して本多さんに頑張っていただいて、まずは売らないと言っていただくことと、それだけでなく、演劇界のみなさんが頑張って『俺たちはスズナリを守りたいんだ』とアピールしていっていただきたいというのが、私が、昨日から二日間くらい必死で考えてきたアイデアでございます。

(場内拍手)

「スズナリは売らない」

会場風景

野田 : その辺りいかがでしょうか?

本多 : まぁ売ってもあまり長く生きられないから、売らないでしょうね、きっと。

(場内拍手)

野田 : ありがとうございます。

流山児 : そうゆうやり方で、『演劇人の共有財産として』みたいな形ではできないですか?

坂手 : できると思いますよ。別にどこの団体がじゃなくて、みんなでやるということで。

流山児 : 演劇人全部がやる、団体もひっくるめてね。いろんな方法でやろうと思えば、すぐにかからなきゃ。すぐやらなきゃいけない。

野田 : ありがとうございます。流山児さん提案していただいたように、そうゆうムーブメントが起こせたらなぁと思っています。

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