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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium3】 8月14日(火)14:00-15:30

「演劇は下北沢に何をのぞむのか?」――演劇界におけるザ・スズナリ喪失の意味

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フリンジを下北沢で

野田 : 下北沢へのリクエストは何かありますか。

流山児 : アヴィニョンとかエジンバラみたいなフリンジを下北沢でできねぇのかな。いろんな場所を貸していただいて、商店とか店の先でいいから、そこに一年に一回、例えば日本中の貧乏な演劇人がみんな集まってきてさ、一週間とか、どこを使ってもいいよ、小学校も教会もいいよとかさ、そうゆう演劇祭みたいのができたらいいなぁ。

野田 : それは、地元の人が大勢駆けつけてくれないと困るんですよね。

会場風景

流山児 : エドモントには7000人の街の人がボランティアで、パフォーマーをみんなホームステイさせてくれるわけよ。彼らはそれを40年近くやってるわけだよな。

野田 : 入場料は格安だったりするんですか?

流山児 : 入場料千円です。それで、パフォーマーがもらえる。だから、当たれば20万くらいの金が一日に入ってくる。ただしやり方は、例えば劇団が1時間本番やって30分仕込んで30分でばらす。だからスタッフは大変。でも誰もやってないすごく面白いことだと思う。

柄本 : この前(スズナリの)30周年の時に、朝の11時から4本立てでやったんだけど、それはアヴィニョン方式だよね。与えられた2時間の中で、仕込み、本番、ばらしと。

流山児 : 役者は鍛えられるよね、集団も鍛えられる。面白く作るようになる。

坂手 : 日本だと松本演劇祭。廃校になってる校舎を丸ごとフェスティバルに使わせてもらって、いっぺんに何十という演目をやる。青年会が中心で実行委員会作ってお金引き出してやってる。拠点となる街の団体が運動すればできるんじゃないか。下北沢演劇祭をもう少し拡大していって、世田谷の、三軒茶屋の劇場と一緒にやらしてもらうとかね。

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