【Symposium4】 8月14日(火)16:30-18:00
「文化と生活と街と・下北沢」――歴史が生む磁場「文学」を触発する街大木 : 生活と文化のテーマに非常に即したお話ですが、吉見さん、変遷ということで。 吉見 : きむらさんのおっしゃっていた「文学」は、すべての人間の中にあると思っています。下北沢であれどこの街であれ、すべての生活の中に「文学」があると思います。これを文学者、アーティスト、作者、監督は可視化する。あるいは違う視点から物語をトランスフォームさせるのです。 大木 : 私も、唐十郎さんの「新宿いまに見ておきゃれ、いまに新宿灰になる」というチラシを手にとって見たことがあります。私は下北沢っ子の前には新宿っ子だったので、そのさなかにチラシを見ました。新宿は行政の手によって管理されて、大型資本も入ってくるようになった。だから、新宿よりも下北沢の方に目を向けるようになりました。街の変貌は宿命なのでしょうか。 岩本 : いきなり箱をつくるのは行政の得意技で、地方でも行っていますよね。僕はこの2、3日、スタッフとしてずっとスズナリにいて、幸せなんです。こういうことをやろうという人が集まって、今日のような場所を持つことができている。だから、箱だけ立派なものがどかんとできても、情熱を傾ける人間が集まらなければただの箱だけが残っているということになる。 |
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