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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium6】 8月15日(水)14:00-15:30

エンディング・シンポジウム
シモキタの未来図を描く ―― 魅力ある街とは・駅前広場のあり方は?

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吉田 : 1時間以上の時間があるところで、もっとちゃんと話したいと思います。

(会場から騒然とした声)

高橋 : 会場からご発言したい方がいるのは、見えています。ところがですね、あと5分しかない。
 どうしようかなと司会者としてはすごく悩んだのですが、皆さんが言いたいことはすごくわかりますが、ちょっと井上さんに話していただきたいと思います。ひとつは、「街づくり懇談会」というのは、世田谷区の方といっぱい話をする機会があって、吉田さんはたくさんお話をされてきたのです。でも、ここでいっぱい手をあげておられる方は、私たちも含めて世田谷区と話しあいをする場がなかったのです。先ほどの井上さんの話の続きを聞きたいと思いませんか。では、どうしたらそういう場ができていくのだろうかと。ちょっと時間がなくなってしまいました。お笑いも次に控えていますので。皆さまと、これからも、こういう話をしていく場を、次の場を必ず設けるということをお約束して、井上さんにお話を伺いたいと思います。


井上 : その前に、さきほどちょっと言い忘れたのですが、今日、受付に署名用紙があります。小田急線跡地利用について、文化と緑の道にしてほしいということ、話し合いの場をもってほしいということを小田急電鉄の社長と世田谷区長あてた署名です。今日は、たまたま集まっているのでまいておりますが・・・ そういう署名活動を展開したいのでご協力お願いしたいというのが第一点です。

(会場より発言)

 状況把握が間違っていたら申し訳ないですが、ここまで来ているのであれば、従来の街づくり懇談会とかの枠を取り払って新たに考えていく場をつくるべきだと思います。そういう場がすぐに出来るとは思いません。いろいろないきさつがあったと思います。そういう関係者が集まって話し合いを起こすというのがわたしの提案です。


野田 : なんか雰囲気が、僕が最初に思っていたこととは違うものになってしまった。

(会場 : 「ちょっと意見を言わせてください。」)

野田 : どうぞ。

会場 : 最初に野田さんが言った「対話」というのは、美しいのですが、残念ながら行政と住民は対等じゃないです。行政マンが圧倒的に権限をもっている。そのなかで決定権を持っているということを見逃してはいけないのですよ。行政は責任がある。シモキタの現状に対して責任を果たしていないからこんなことになったのです。

野田 : わかります。ただ、おっしゃっているようなことは、本来、ここに強い行政が居合わせたときに言えることだと思うのですが・・・。

会場 : 居合わせるも何も、ここにいるじゃないですか。

野田 : もちろんそうなのですが・・・。

会場 : 行政は現に動いて、責任はあるのです。

高橋 : あと2分なんですが・・・。

野田 : 田中さんに向かっておっしゃっているんでしょうか?

会場 : いえ、みんなに向かって言っています。みんな言いっぱなしですよ!

(会場より他の発言者 : 「決定権は、国と東京都にあるということを踏まえておかないと。跡地利用については行政がきちんと使うと言えば、使えるんです。それを言わない。そういうことが非常にあいまいな中で議論がされている。これは、世田谷区と小田急に要求 することではない。東京都と国です。」)

野田 : わかりました。たぶん、二人がおっしゃっていることは、理屈のことなのではないかと思います。その辺の正当性が、自分たちにあると。

会場 : ちがいます!

佐藤 : この場は、どういう風にしたらいいかということを話し合う場所ではない。そこで今後の戦い方とかを今、この場で時間がない中で話すのは早いと思います。

野田 : 多くの方が理解できないことがあるかと思います。未来にむかって、せっかくだからどこかつながる場がないかと企画したのは、相手の話に耳を傾けて、未来に対して、同じ絵を見ながら話すのは構わないと思ったのです。それが解決になると思うから。でも、未来に向かって解決しようというときには、相手を尊重するというのがないと、また、同じことになってしまうのではないですか。


大木 : ちょっと、大川興業も控えていますから、最後に、締めというか、皆さん、ボランティアにも感謝をして、ということを言わせてもらいたい。それによって、締めることをお許しいただかないと。そのことを理解してください。

高橋 : ほんとうに申し訳ないのですが、この続きはまたどこかでやりましょう。そのときには、発信いたしますので、よろしくお願いいたします。

◆司会者の感想

6回のシンポジウムの掉尾を飾るはずのこのシンポジウムは、結果からいうともっとも紛糾したシンポジウムとなった。総勢11名のパネリストが壇上に上がり、それぞれの見解を述べて一巡するだけでも時間が掛かった。しかし、もっとも大きな問題は、このシンポジウムの大前提となるべき約束事が壇上と客席のあいだでかわされなかったことにある。
当初、このシンポジウムを行うに当たっては、ある前提がパネリストのあいだで共有されていた。それは何かというと、「54号線の是非について議論し始めると、とうてい一時間半では終わらないし、出席する区の方とはまったく接点がなくなってしまう。ならば道路問題については8月13日に扱うとして、この最後のシンポジウムでは小田急線跡地と駅前広場に焦点をしぼって話す」ということであった。すなわち54号線では対立する市民団体と行政も、小田急線跡地および駅前広場のあり方についてならば、協力しあえる可能性がある、という考えに基づいてのことだった。
この共通認識をシンポジウム開始早々、客席に説明すべきことになっていた。その役目はどうやら私(野田)になっていたようだが、私はすっかり失念してしまっていたため、もっぱら田中瑞穂さんの出席された意義に焦点を当てて語ることになった。そのためか、誰もこの大前提の約束事が客席に伝わってないことに気づかず話がすすんでしまった。結果、その後の質疑応答においても、54号線と駅前広場のことが混同して話され、紛糾を招く事態となってしまった。そのことは、主催者としてこの場を借りてお詫び申し上げたい。

(野田)


司会の不手際もあり、この日の課題が限られたものであることのご説明が不足したまま進行してしまい、会場の皆様に不信と混乱を招く事態となったことをお詫び申し上げます。幸いなことに、このシンポジウムが、未来に向けて世田谷区との関係回復の第一歩となり、まずは登壇者を中心として、「小田急線跡地を考える会」準備会が始まりました。1月より「小田急線跡地を考える会」(略称「あとちの会」)として立ち上がることをご報告いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

(高橋)

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