「シモキタの道路計画ってなに？」―― わかりやすく語られる背景と問題点
女優・渡辺えり子さんが庶民の目線で訊く！「いま下北沢ってど〜なってるのっつ！？」
※ ここで客席から、「地元商店会は計画に賛成していると聞いたのですが」という主旨の質問。
大木 ： （行政が一般市民の代表と見なした『街づくり懇談会』というのは）地元市民が自主的につくった組織だと一応は言われてるわけです。ところが懇談会は行政主導で作られたということは明らかなんですけれども、そこに参加が可能な人たちっていうのは会長とか理事長とか、そういうトップの役員であって、商店会に参加している一商業者とか、そういう加盟店の自由な参加はできません。まったくないですよ。それは4つの商店会全部そうです。だからそういうことに異論を唱えて私たち下北沢商業者協議会というのが立ちあがったわけです。
渡辺 ： （質問者に）直に会話したっていうことですよね？近所の酒屋さんとかと『私は賛成してるんですよ』っていう意見を聞いたっていう意味ですか？
質問者 ： 僕が聞いたその人は、それについて意見しないというか…。それも変だと思ったんですよ。けっこう商店街の人たち、まぁ飲食店とか服屋さんとか、再開発のことどう思いますかって訊くと、みんなうつむくんですね。
金子 ： それについて、アンケートをとったんですよ。結果としては五分五分でした。商業者の中ではちょっと反対の方が多かったかな。住宅地のアンケートになると圧倒的に反対者が多い。で商業者に反対してくれって僕たちはたくさんやってきた。特におじいちゃんおばあちゃんに。そうすると『私たち、計画のこと、難しいことわからないから』って言う。その次には、『だって今まで長いつきあいしてきたんだもん商売の中で』って言われる。人付き合いの話してる。だから計画に対して反対だって言ってるんじゃ全然だめで、僕たちも人づきあいの中でやろうかなって最近は思ってる。チラシ配りながらおばちゃんと仲良くなって。
渡辺 ： 道路ができたらお客さん少なくなるってわからないのかなあ。みんな車停めないじゃない。どっか大きなビルの駐車場に入って買い物するしかなくなっちゃって、全部さびれていくじゃないですか。
金子 ： ドライブスルーじゃないんだからね。みんな車に乗ったまま買い物するんじゃないのに、なんか車が来ればみんなお客さんだと思ってるんですよね。
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