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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium6】 8月15日(水)14:00-15:30

エンディング・シンポジウム
シモキタの未来図を描く ―― 魅力ある街とは・駅前広場のあり方は?

●パネリスト
田中瑞穂 (世田谷区都市整備部都市計画課)
井上赫郎 (都市プランナー)
金子賢三 (「Save the 下北沢」共同代表)
佐藤泰雄 (元代沢小学校PTA会長)
笹川史郎 (駅前食品市場「ラーメンしろう」)
大木雄高 (下北沢商業者協議会代表)
野田治彦 (「ザ・スズナリ」舞台部)
関根純一 (建築家・駅前食品市場育ち)
二瓶正史 (建築家)
●司会
高橋ユリカ (ジャーナリスト)
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シンポジウム

会場風景

高橋 : 3日間の連続シンポも、いよいよエンディング・シンポになってしまいました。
エンディング・シンポでは、わたしたちはこれから具体的に何をやっていくことができるでしょうかと言うことで、少し具体的な話に入っていきたいと思います。わたしは、ジャーナリスト、下北沢フォーラム世話人です。代沢3丁目に住んで下北沢がさまざまな魅力があり大好きと思っています。最多の登場人物シンポということで、時間がなくなると思うのでどんどんいきたい。今日のシンポの意義ということで、野田さんにまずお話していただきたい。

会場風景

野田 : 今日は、異なる立場の方に集まっていただき、対話をしていただきたかった。異なる立場の方たちはこれまで、それぞれの立場というものがあって扉を閉ざしていたりしてなかなか交わることがなかったと思う。
 道路が通る、通らない、駅前広場がどうなるというそれぞれの意見があるにせよ、やはり顔をつきあわせて、たとえ、対話から対立になろうとも、一度それを開かれところで大勢の方、ことに地元の方に見ていただいて、それを持ち帰っていただき、傍観するのではなく、人任せ、行政任せにするのではなく、主体的にこの問題に関わっていただくきっかけにしていただきたいなということでこの場を設けました。
 そのためには行政の方にもぜひとも参加していただきたいなと思っていたところ、田中瑞穂さんと言う方がいると聞いて、ダメ元の行動で直接本庁までお会いしにいきました。田中さんがおっしゃっていたことは、「地元も後ろ向きだったけれど、行政も後ろ向きだったよね」ということ。
 今は接点がないにしろ、そろそろ未来に向かって探っていかないといけないのではないかと思います。おそらく道路を通す・通さないについては、田中さんも行政の方としてお答えできないこともある、限界もあるかと思います。とりあえず、あの区庁舎の建物にこもっていたのではいけないのではないか、ということでおそらく今日出られたのではないかと思います。行政のなかでは出席について、圧力もあったかもしれないです。でも、そういうことを跳ね返して、勇気をもって参加してくださったのではないか。「反対派の決起集会ではないか、ラジカルな集会ではないか」と行政では見られることもあったかと思いますが、それでも、出てくださったということはとてもありがたいことだと思います。

金子 : 「Save the 下北沢」の金子です。反対運動の先頭にたってこれまで頑張ってきて、結局、何もできずに、多少しょぼくれているところもあるのですが、これまで54号の中止ということを前面に掲げて、一点突破で頑張ってきた。
 しかし、事業認可という、受け入れがたいものではありますが、ひとつの結論が出てしまうことになり、「これからは、そこだけに集中することでいいのだろうか」ということを迷いながら、今回参加しています。
戦い方についても、あるいは、もっとやることがあるのではないかということについても、アイデアがまだまだいっぱいあるということを、これまでのシンポで話すことができたなと思います。
 田中さんは僕の友人です。そういうこともあって野田さんに紹介して出ていただくことになった。彼の所属は都市計画課というところで、この事業を今後進めていく課ではありません。ということで、言える範囲が限られた限界があるなかで話してくれるのではないかと思いますが、決して、彼を責めるということではなく、暖かい目で彼をみていただきたい。

二瓶 : 僕はこの町で生まれ育っています。そういうことで地域の問題、下北沢問題について関係がある。この街にこれからもずっと住んでいきます。たまたま、大学で都市と建築を扱う専門家としてやってきました。
 これまでは、地域の問題に積極的に関わるような人間でもなかったのですが、専門家として見逃せない問題だった。また地域住民としてお世話になってきたことだということで、「下北沢フォーラム」に参加しています。これまで反対するというよりも、地域住民の人であまりにも知らない人が多かったので、小学校で模型をつくって「こうやって地域が変わっていくよ」と説明したり、道路ができたらどうなるか、どう街がかわっていくのかということを伝えるということを2年半やってきました。本来は明大教授でもある小林正美・「下北沢フォーラム」代表が話されることを、今日はわたしが代理でやらせていただきます。

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