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シモキタボイス シンポジウムの記録

【Symposium6】 8月15日(水)14:00-15:30

エンディング・シンポジウム
シモキタの未来図を描く ―― 魅力ある街とは・駅前広場のあり方は?

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高橋 : すみません。かなり大きなご意見をどーんと出していただいたのですが、会場からもご意見おっしゃりたいという方もいっぱいおられると思います。会場を明るくしていただけますか。
 ところがここは、お笑いの大川興業が待っていますから、延長できません。手短にご発言していただきたいと思うのですが、ご発言をしたい方、まず手を上げていただけますか。
 (吉田さんでいい、という複数の声が会場から)
 では、吉田さん。「街づくり懇談会」をずっとやっていらっしゃった方です。


吉田(南口商店街会長) : わたしは今日、ここで話題に上がらなかったこと、皆さんに知っていただきたいことをお話させていただきたいと思います。
 わたしは1935年に下北沢で生まれまして、現在、満で71歳と8ヶ月です。ですから、戦前からの下北沢の状況を良く知っています。さきほども色々な方からご発言ありました。今、単純に賛成派、推進派とか反対派とか、その枠組みで問題を捉えていったら、全然、いい意味での前進が発生しないわけですよね。
 下北沢には、おおざっぱに言って、ひし形のなかに駅をはさんで商店街が4つあります。それと町会が2つあります。「このままの下北沢ではいけないのではないか」ということを考え始めたのが、27年前です。わたしも(「街づくり懇談会」の)発起人の1人でしたが、残念ながらそのほとんどの人は、しゃべれない、寝たきりとか、そうなってしまいました。

 それで一番問題なのは、今は戦前の頃の、何十倍という人たちがシモキタに集まってきている。そこで、災害等が生じたときに、物理的な受け入れのスペースがあるだろうかということ、簡単に一言でいえば、災害時の安全対策ですね。そのために空間スペースがどうしても欲しいと、それが大勢の思いだったわけです。それと住民には高齢化した人たちが大勢いる。そういう人たちからの要望としては、駅前からタクシーが拾いたい、バスに乗りたいということなんですね。あるいは、周辺住宅地から駅前までの家族やお客の送り迎えをしたいということと、それと駐輪場がないということがだいぶ前からの要望だったのです。

 さっきお話が出ましたが、「街づくり懇談会」の発祥の一番の原因は、駐輪場をつくろうじゃないかということだったのです。要望書を提出して、それなりの署名運動をやりました。そのときに、「どうせ小田急線が連続立体交差事業をするときには、地下であろうが、高架であろうが跡地ができるではないか。そのときにあわせて考えよう。」ということになった。それが遅れ遅れて、今になっているのですね。

 もっともお客さんが大勢集まる、南口の商店街で副理事長と理事長を18年やっています。商店会に関わって約30年ですが、この商店会の発展にずっとは関与していました。商店街はお客さんとして集まってくださるのは非常にありがたいんです。それに、真昼間からこうした会合にも大勢の方が集まってくださっている。これほど多くの色々な方が下北沢を愛して、町をどうしようこうしようと言っている。日本広しといえども、そうそうない。そこで商売をやっていて、非常に幸福だと思います。一番の問題は、お客さんに「どうぞいらしてください」と勧誘しておきながら、災害時の対策はなにもやっていないというのでは無責任だということ。そういうことをいろいろ総合して整備したい。

 マスコミはよく、再開発という表現を使いますが、わたしは再開発じゃないんだと、地域に欠如しているものの充実なのだと思います。さきほどから色々ないい案がありました。非常にいい案なんですよ。それが、残念なのはまな板の上にあがらなかった、あがるタイミングを逸してしまったということですね。それが何が原因なのが簡単にはいえませんが、街づくりというのは戦って勝ち取る問題ではないんです。さまざまな人、商売している人、住んでいる人、お客さん、さまざまな人が集まって相談しあいながら、ひとつの街をつくっていく。ですから、それをね、勝ったとか負けたというのは、違う。


大木 : どうしてとりあげられなかったのでしょうか? 

吉田 : ちょ、ちょっと待って・・・

大木 : どうして代案を(「街づくり懇談会で」)取り上げられなかったのでしょうか?

吉田 : わたしは下北沢の街づくり懇談会の世話人を長いことやっています。代案はですね、わたしは説明も伺っていますし、そのなかには・・・

(会場より声)

吉田 : ちょっと待ってください。人の話を最後まで聞いてください。

(会場より : 「ちょっと補足しないと誤解するから!」)

吉田 : 案のなかにもいいものがいっぱいあるんですよ。でも私たちが言っていた、交通の最小限の利便性の問題、災害時の問題、それをほとんどの案はね・・・。

(会場より : 「案のなかに、それは書いてあるじゃないですか!」)

(会場より : 「跡地利用の話なんてしてない!」)

吉田 : あの、私の話を聞かないのでしたら話してもしょうがないですが。聞いてくださる会があったら、私も極力行きます。どうしてかっていうと、結局、ルートがきっちりしなかった。さっきね、商店街の案として関根さんの案、あれ、私は非常にいいと思う。それがどうして、「街づくり懇談会」とか世田谷区のところに行かなかったかというと、私は承知していますが、商店会の中で、商店会の案として認知されなかった。そうであっても、一名の案であっても、検討のまな板のうえに、のせるべきであったのかもしれない。

 私が提案したいのは、これからも間に合うことはいっぱいあるんですよ。跡地という問題もありますね。では、どうやれば、小田急線の跡地を活用できるのか。それを確立してから、これを造ろう、あれを造ろうということはあるんですよ。下北沢の駅のところ、B1、B2、B3とありますね。B2、B3のところは小田急線が走ります。線路からあがってくるまでの延長路も活用ができるのです。どうやれば、街の色々な人が集まって話し合えるのか、今後の考えとして、そこまで・・・

高橋 : あの、ここは6時半までに終わらなければならないのですが、あと4分しかありません。
(進行について野田さんと小声で相談)

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